カギに関する心配ごとは


我が家は長年商売をしていましたが、今から4年ほど前に店をたたみました。
近所にあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアなどで同じ商品を取り扱うようになり、買い物ついでに買う人が増え、わざわざ個人商店に買いに来てくれる人もいなくなりました。
売り上げが激減したのに加え、両親も高齢になってきたこともあって、思い切って店をやめ、店だったスペースを普通の家の玄関と、ちょっとした部屋に改装することにしました。
これまで引き戸だった玄関も、ドアに変わりました。
新しいドアは、防犯対策を施した鍵が付いていて、仮に外からガラス部分を割られてしまったとしても、下の鍵のサムターンを取っておけば、つまんで回す部分がないので開けられない構造になっています。
こんなハイテクなドアは初めてでしたので、家族全員、カギを片手にああでもないこうでもないと大騒ぎになりました。
今ではすっかりコツがわかり、夜、家族が全員帰ってきたあとの施錠も手慣れたものです。
けれど、こうした防犯対策に優れたドアだけに、もしもカギを紛失してしまうと大変なことになります。
ドアそのものの値段も高かったので、カギをなくしてしまったら、カギ部分だけを何とかできればいいですが、そうでない場合、ドアごと交換となり、工事も大掛かりになります。
最近、カギに関しての心配ごとといえば、アルツハイマー型認知症の病状が進んできた父がもつカギです。
最近はほとんど一人で外出することがなく、誰かが必ず付き添うことにしていますが、誰かが外出し、他の家族も自分の部屋にいると、ときどきひょこっと出て行ってしまうことがあります。
石油ストーブもこたつもつけっぱなしにして出ていくのですが、カギだけはかけていかないといけないということがわかるらしく、カギのかけ方がわからないということはありません。
けれど、これから先はカギの保管や取扱いにも気を付けなくてはならなくなるだろうなと、覚悟しているのでした。